自宅の庭や駐車場の掃除や草むしりは、妻は一切関与しない。
いや、訂正。
ほとんど関与しない。
ほとんどというのは、「草たくさん生えてるよ」「あそこに蜘蛛の巣があるよ」などといった鋭いご指示だけはあるからだ。
一切というのは、大変失礼しました。
仕事でもよく言われる「気づき」
妻はきっと、視野の広さとタイミングよく報告することにはかなりの定評があるだろう。
庭でこんなのを見つけた。
んー、並々ならぬ生命力を感じる…
雑草が生えないように庭は砂利にしたはずだが、
これ以外にもなぜかちょこちょこ生えている。
「雑草魂」
こんな言葉を思い出した。
僕は長年野球をやっているので、小さな頃から腐るほど聞いてきた。
高校時代、1学年上のキャプテンが、
たぶん自前で作ったであろうベースボールシャツの背中にこの言葉を入れていた。
激寒でくそダサかった。
まぁ、この言葉自体には何の責任もないのだが、
言いやすい相手にだけイキリ散らすそいつが単純に嫌いなだけだった。
というわけで、買ってきたのが
こぉれぇだぁぁ 〈ﾜﾝ､ﾄｩ､ｽﾘｰ
女装王
あ、間違えた、除草王
お、王だと…？
その権力を振りかざして、次々と草共を制圧していく
これは期待するしかない…
気が付くと、雑草魂男の顔を思い浮かべながらひたすらに撒いていた。
相変わらず気持ちわりい野郎だなぁｼﾞｮﾛｼﾞｮﾛ
3日後、
おやおや？
イメージとしては、
何もしなくても跡形も無く消え去っているのかと思ったが…。
それとも自分の憎しみが足りなかったのか？
いやいや、そんなわけがない。
そいつを踏み躙るように、
足で根元をグイグイッとやってみると、コテンと根元から倒れたのだ
はっはっはっ！
こいつは傑作だ！
ビッグモーターもハマるわけだ！
他の雑草共も、完全に除草王の前にひれ伏していた。
そしてそこから3週間程経つが、
よく生えていたところも、撒いた部分は今のところ綺麗に何もない。
たまにはこんな感じで、
科学の力に頼っても良いよね。
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